【注意】中国で1万人感染! コロナの再来!? チクングニア熱の症状と対策

コールドクター

当ブログ過去記事:チクングニヤ熱について!

中国南部・広東省で、蚊が媒介するウイルス性疾患「チクングニア熱」が猛威を振るっています。

今年に入ってすでに1万人近くが感染し、隣接する香港でも患者が報告されるなど、流行は広がりを見せています。

当局は感染拡大を抑え込むためにドローンを飛ばして民家の屋上やベランダを監視し、蚊の発生源となる鉢植えや水のたまった容器を撤去するなど、かつての「ゼロコロナ政策」を思わせる厳しい対策を取っています。

「死亡はまれ」とはいえ、高熱や強い関節痛など、日常生活に大きな影響を与える病気であり、ワクチンや特効薬も存在しません


世界に恐怖を振り撒いたコロナ感染という大きな大きな教訓から数年が経過しましたが、

同じように日本に住む私たちも決して無関係ではないかもしれません。

ニュース:中国でチクングニア熱猛威=「ゼロコロナ」式統制に懸念も

時事メディカル

 【北京時事】中国南部で、ウイルス性疾患のチクングニア熱が猛威を振るっている。感染者数は直近で減少傾向にあるものの、広東省の保健当局によると、同省だけで今年に入り1万人近くが感染。当局は封じ込めに躍起で、新型コロナ流行時の厳しい統制措置「ゼロコロナ」をほうふつさせると懸念する声も上がっている。
 チクングニア熱は蚊が媒介する感染症。厚生労働省のサイトによると、2~12日間の潜伏期間を経て、発熱や関節炎、発疹といった症状が出る。死亡することはまれだ。ワクチンや予防薬はない。
 中国では7月ごろから広東省仏山市を中心に流行し、同省に隣接する香港などでも感染者が確認された。当局は感染抑制の徹底を命じ、ドローンを駆使して民家の屋上やベランダを捜索。蚊の発生源となる鉢植えや水がたまった容器の強制撤去に乗り出した。

チクングニア熱とは?

チクングニア熱は、**蚊(特にヒトスジシマカやネッタイシマカ)**によって人から人へ広がるウイルス感染症です。

名前の由来は東アフリカの言葉で「体を曲げる」という意味を持ち、激しい関節痛で体を丸めるような姿勢になることから名付けられました。

感染すると2〜12日ほどの潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。

  • 突然の高熱
  • 強い関節痛(手足や腰などが動かしにくくなることも)
  • 発疹
  • 倦怠感や頭痛

一般的には数日から1週間程度で回復しますが、関節痛は長引くことがあり、数週間〜数か月続く場合もあります。死亡例はまれですが、体力の弱い高齢者や基礎疾患のある方では注意が必要です。

さらに厄介なのは、ワクチンや予防薬が存在しないという点です。そのため、最も重要なのは「蚊に刺されないこと」。これが唯一にして最大の予防策になります。

中国での流行状況

今どうなっているの?流行の推移を振り返る

今年2025年7月8日に中国広東省・佛山市(フォーシャン)で始まったチクングニア熱の流行は、中国本土で史上最大規模となっており、感染者は約1万300人に達しています 。

ピーク時の2025年7月後半には、7月20日〜26日の1週間だけで約2,940件が報告され、その後も7月末にはさらに2,892件、翌週には1,387件と続き、徐々に減少傾向に転じています ウィキペディ

例えば、佛山市内では7月19日の1日あたり最大674件の新規確認から、8月中旬には毎日50件以下まで落ち着き、8月26日には突発的な公衆衛生緊急対応の終了が決定されました ghc.tokyo+5japanese.cgtn.com+5japanese.cri.cn+5

1か月前(7月下旬)との比較:ピークを越えつつある兆し

1か月前の7月下旬には依然として多くの新規感染が確認されており、市中では連日数百件規模の報告があったのに対し、8月中旬以降は続けて減少傾向がみられます ウィキペディア。つまり、「1か月前より状況は改善傾向にある」と言えそうです。

広東省外への影響と国際的な広がり

感染の中心は佛山市ですが、広州市のほか、湛江市など県・市でも少数例が報告されています

note journal

さらに香港、マカオ、台湾にも輸入感染例が続々と確認されており、地域を超えて影響が広がっている状況です マカオ新聞

当局の対応:ゼロコロナを思い出させるような厳しい統制

当局は、新型コロナのような対策を再現するかのように積極的な対応を展開しています。ドローンや薬剤散布による蚊の駆除、「蚊食む魚」や“象の蚊”(幼虫に他の蚊を捕食させる媒介対策)などの生物的手段も導入。また、発熱薬購入時の記録義務化や医薬品販売店での報告強化など、監視・統制的な措置も見られます フィナンシャル・タイムズニューヨーク

WHO(世界保健機関)や米CDC(疾病対策センター)なども注視し、旅行警戒レベルを引き上げるなど、グローバルにも強い関心が寄せられています note(ノート)

最後に

今回ご紹介したチクングニア熱は、致死率は高くないものの、高熱や強い関節痛を引き起こし、日常生活に大きな支障を与える可能性があります。現在のところワクチンや特効薬はなく、最も有効な予防策は「蚊に刺されないこと」です。

過度に不安になる必要はありませんが、海外渡航時や夏の蚊が多い季節には注意を払いましょう。正しく知り、落ち着いて備えることが、自分や家族を守る一番の方法です。

KOY

当ブログ記事:GLP-1/ダイエット!チクングニヤ熱

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