

突然の訃報が、サッカーファンの心を揺るがせました。
リバプール所属であり、ポルトガル代表としても活躍していたディオゴ・ジョッタ選手が、若くしてこの世を去ったというニュースが報じられました。
チームメイトやファン、世界中の多くの人々がその早すぎる別れに深い悲しみを抱えています。
5月にプレミアリーグの優勝トロフィーを掲げ、6月にはポルトガル代表でUEFAネーションズリーグ制覇を達成し、公私ともに幸せの絶頂にあるなかでの、突然の悲劇でした。
日本代表 南野拓実選手がリバプール在籍中の2020/2021シーズンからリバプールに移籍してきました。
日本人としては、南野選手のライバルということで、当初は敵対心もありましたが、ジョタ選手のプレーをみてすぐに魅了されたのを覚えています。
今回の事件で、ジョタ選手の生い立ちのニュースを目にしましたが、やはり小さい頃から人間性も兼ね備えていたようですね。
私たちが彼に魅了され、ファンになった理由がさらに合点しました。
ニュースを中心にまとめていきます。


1.事件の詳細


🕊️ディオゴ・ジョッタ選手の訃報
- 事故の概要:2025年7月3日未明、スペイン・サモラ県近郊のA-52高速道路で、追い越しの際に
ディオゴ・ジョッタ選手(28歳)と弟のアンドレ・シルバ選手(25歳、ペナフィエウ所属)が乗る
ランボルギーニがタイヤのバースト(破裂)で制御を失い、路外へ逸脱した後に炎上しました。
すぐに消防が駆け付けて消火を行ったところ、焼けた車内から彼ら2名の遺体が発見されたという。
二人は現場で即死と報告されています。
事故は現地時間午前0時30分に発生しました。
thetimes.co.uk+9soccerdigestweb.com+9news.tv-asahi.co.jp+9 - 状況:
ジョッタ選手は先月6月22日に結婚したばかりで、3人の子どもがおり、
最近ではポルトガル代表としてUEFAネーションズリーグ制覇、リバプールでのプレミアリーグ優勝など輝かしい功績を残していました。
気胸の手術を受けたため、医師から気圧の差で肺に負担のかかる飛行機を避けるように助言されていたため、車で移動していたとのことです。
news.tv-asahi.co.jp+1youtube.com+1 - 捜査状況:
スペイン治安警備隊は声明で、調査では「追い越し時にタイヤが破裂したことによる交通事故の可能性が示されている」と説明した。スピードや他車との接触は確認されていません 。news.livedoor.com+3soccerdigestweb.com+3news.tv-asahi.co.jp+3。 - その他の情報
ディオゴ・ジョタは長く交際していたルーテ・カルドーソと2025年6月22日に結婚式をあげたばかりで、彼女との間にはすでに3人の子供を授かっていた。


2.ディオゴ・ジョタの生い立ち、経歴
参考サイト:exciteニュース
ディオゴ・ジョタは「ブランド物のスパイクを決して求めなかった」謙虚な人物であった。
1996年12月4日。父親のジョアキン・シウヴァと母親のイザベル・シウヴァの間に生まれ、フォズ・ド・ソウザというポルトガル北西部の街で育った。
父親、そして祖父や叔父たちもサッカー選手をしていたというフットボール家系で、ディオゴ・ジョタも7歳で地元のゴンドマールに加入。
当初は左サイドハーフを務め、その後攻撃的MF、10番を経て再びストライカー兼左ウイングとしてプレーするようになった。クロスが苦手であったためサイドのポジションは嫌いだったが、左足を強化するためにウイングをこなしていたそう。
一方、中学校や高校でも非常にいい成績を残していた。父親のジョアキンは以下のようにコメントしていた。
「息子が家で勉強しているのを見たことがない。彼にとっては授業に集中しているだけで十分だったんだ。中学校では家で教科書を広げなくても、成績はA判定ばかりだった。
宿題をやらなければならないときだけ机に向かっていた。先生も驚いていたよ。『彼は素晴らしい才能があるのに、進学しないのは残念だ』と語っていた」
サッカーで身を立てることを決めたディオゴ・ジョタは16歳でパッソス・フェレイラのオファーを受け、その下部組織に加入するとともに実家を出た。
家族は決して裕福ではなく、父親も母親も工場労働者で、最低賃金よりも少しだけ高い収入しかなかった。
「ディオゴは我々両親が直面していた困難を見てきた。そして、我々も家族の限界を決して隠すことはしなかった」と父親のジョアキンは告白した。
「二人の息子がサッカーをしていて、そのためのお金を支払う。それは我々にとって決して楽なことではなかったが、ディオゴは全く何も求めることがなかった。
ブランド物のスパイクが欲しいと頼まれることもなかった。彼はそれが不可能だと分かっていたし、それを理解する感受性を備えていたんだ」
また、元気が有り余っている16~17歳の頃も決して夜遊びに出かけることなく、サッカーとゲームのみに時間を費やしていた。
「10代の頃、誕生日以外に夜遊びをしたところを見たことがない。外食もほとんどしなかった。
むしろ『たまには遊びに行きなさい』と言ったほど。
ただ、ディオゴにとっては午後にサッカーがあって、夜にプレイステーションで遊んでいるだけで十分だったんだね。我々は苦労して初めてプレイステーションを彼にプレゼントしたんだが、別に彼がそれを欲しがっていたわけでもなかった」
ジョアキンによれば、少年時代にサッカーの試合から家に帰る間は車の中で一言も喋らず、数時間経ってから冷静に物事を振り返っていた。
経歴:
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
---|---|---|---|
2014-2016 | パソス・デ・フェレイラ | 41 | (14) |
2016-2018 | アトレティコ・マドリード | 0 | (0) |
2016-2017 | → ポルト (loan) | 27 | (8) |
2017-2018 | → ウルヴァーハンプトン (loan) | 44 | (17) |
2018-2020 | ウルヴァーハンプトン | 67 | (16) |
2020-2025 | リヴァプール | 123 | (47) |
通算 | 302 | (102) |


代表歴:
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
---|
2019-2025 | ポルトガル | 49 | (14) |
---|


3.仲間からのmessage
・リバプール所属・スコットランド代表DFアンディ・ロバートソン

「今、僕が最も考えているのは家族のことだ。彼らが受けた喪失は耐え難いものだろう。ディオゴとアンドレというかけがえのない魂を失ったことを、心からお悔やみ申し上げたい。ともにこの困難を乗り越えるため、どれだけ時間がかかろうとも努力をしていきたい。
仲間について、そして親友について話したい。愛すべき人物であったし、心から懐かしい男だ。選手としての彼のことなら何時間話しても足りないが、今はそんなことはどうでもいいような気がする。
彼について言えば、その人柄だ。その人間性だ。本当にいい人だったし、最高の人物だった。本当に誠実であり、とても普通でリアルな男だった。
大切な人たちへの愛情や楽しさに満ち溢れていた。これまで出会った外国人選手の中で、最もイギリスらしい選手だった。
よく冗談を言っていた。彼は本当はアイルランド人なのではないかと。僕は、彼はスコットランド人なんだと主張しようとしていたよ。『ディオゴ・マクジョーター』と呼んだこともある。
一緒にダーツや競馬を観戦して楽しんだ。今季のチェルトナム競馬は我々にとって最高の思い出の一つだ。そして最後に会ったのは、彼の人生において最も幸せな結婚式の日だった。
あの魔法な日に見た、彼の絶え間ない笑顔。それは今でも忘れることはない。妻と家族への愛が溢れていた。
別れを告げなければいけないなんて信じられない。あまりにも早すぎて、とても辛い事実だ。でも、僕の人生の中にいてくれたこと、それをより良いものにしてくれたことに、ありがとうと言いたい。愛しているよ、ディオゴ」
・ポルトガル代表 FW C.ロナウド
「理解が追いつかない。僕たちはナショナルチームで一緒だった。あなたの家族に、あなたの奥さんや子どもたちに、お悔やみ申し上げます。ディオゴとアンドレ、安らかに眠ってください。とても寂しい」
・FIFA会長ジャンニ・インファンティーノ
「ディオゴ・ジョタと弟アンドレ・シウバの悲劇的な訃報に深く心を痛めています。28歳という若さで、ディオゴはこれまで素晴らしいキャリアを築き、これからも多くの活躍が期待されていました。アンドレもFCペナフィエルで成長を続けており、2人の存在は、彼らを知るすべての人々、そして世界中のサッカーコミュニティにとって大きな喪失です。
FIFAおよび世界のサッカーファミリーを代表して、遺族、ご友人、そしてリヴァプールFC、FCペナフィエル、ポルトガルサッカー連盟の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。どうか安らかにお眠りください」
・前リバプール指揮官 ユルゲン・クロップ
「私には今その意味はわからない。ディオゴと彼の弟アンドレの訃報を聞き、胸が痛んでいる。ディオゴはすばらしい選手であり、すばらしい友人、そして愛に満ちた優しい夫であり父親だった。あなたをとても恋しく思う。ルーテさん、子どもたち、家族、友人、そして彼らを愛したすべての人々に、私の祈りや思い、力を届けたい。どうか安らかに眠ってください」

・リヴァプールのキャプテンを務めるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク
「信じられない、信じたくない。完全に打ちのめされ、信じられない思いです。言葉では表現しきれないほど素晴らしい人間であり、選手であり、そして何よりも信じられないほど家族思いの人物でした。あなたは私たち全員にとって本当に大切な存在で、これからもずっとそうであり続ける。あなたの家族が2人の息子、夫、父親を失うことは、想像を絶するほど残酷で不公平です。あなたの美しい家族、ルーテ、そしてお子様たちを思い、私の心は痛んでいます。この困難な時期だけでなく、これからもずっと、あなたの家族を支え続ける。約束します。永遠のチャンピオン、永遠のナンバー20。あなたと共にピッチに立ち、ピッチ外ではあなたの友人としていられたことは、私にとって大きな栄誉でした。言葉では表現できないほどあなたを恋しく思っています。決して忘れません。あなたの遺産は永遠に生き続けるでしょう、私たちはそれを確信しています。ディオゴとアンドレ、安らかに眠ってください」

・サッカー日本代表主将MF遠藤航
「リバプールのチームメイトであるディオゴジョタ選手とその兄弟であるアンドレシウバ選手が先日交通事故で亡くなりました。ジョタ選手とは日頃からサッカーの話や家族の話、ゲームの話などよく食事のテーブルで一緒に座って話していました。ピッチ内での彼のゴール前での落ち着きやシュートの上手さは言うまでもありません。未だに彼がいなくなってしまったことは信じられないですが、彼と過ごしたリバプールでの素晴らしい時間は自分にとってかけがえのない思い出です。自分自身も気持ちの整理をするのがまだ難しいですが、お二人の家族のためにできる限りのサポートをみんなでしていきたいと思います。お二人のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」


4. 最後に・・・・
messageは数えきれないくらい発信されています。
ジョッタ選手の素晴らしさが感じられますね・・・。
KOY
当ブログ他記事:虫垂炎は突然に!


