マダニ感染症で愛知・豊田で2人死亡──肌の露出に注意、いま知っておきたい対策とは?

2025年6月、愛知県豊田市でマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」により、2人の方が亡くなったというニュースが報じられました。

普段あまり馴染みのない感染症かもしれませんが、SFTSは致死率が高く、有効な治療薬も確立されていないウイルス感染症です。

主に西日本を中心に報告されており、野外活動や農作業中に感染する例が多いとされています。


ニュースについてご紹介します。

(当ブログ記事:マダニ感染

① ニュースの詳細 〜愛知県豊田市で起きたマダニ感染症による死亡例〜

2025年6月、愛知県豊田市において、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」により2人が死亡したことが、県の発表で明らかになりました。

死亡したのは、

  • 50代の女性:草むらで除草作業を行ったあと、2025年5月27日に発熱などの症状を訴え、10日後の6月6日、入院先の医療機関で死亡しました。

  • 90代の男性:2025年6月15日、発熱や筋肉痛などの症状があり入院しましたが、9日後の6月24日に死亡し、その後、SFTSへの感染がわかったということです。SFTS陽性と判明しましたが、感染が疑われる時期に草むらなどで行動した経歴はないということです。

いずれも、感染経路としてマダニに咬まれた可能性が高いとみられており、愛知県内でのSFTSによる死亡が短期間に2件続いたことから、県は市民に対して注意喚起を行いました。

これらの事例を受け、県は「野外活動時には長袖・長ズボンを着用する」「虫よけスプレーを使用する」「ペットのマダニ対策を行う」といった具体的な予防策の徹底を呼びかけています。

(厚生労働省HP参照:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A|厚生労働省)

② マダニ感染、STFTは増えている?

(厚生労働省HP参照:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A|厚生労働省)

症例は確実に増えているようです。

今後、さらに増えて問題になる可能性があります。

中年の方や高齢者だけでなく、子供だちも気を付けていかなければならない問題だと感じます。

最後に・・・

2025年は全国各地で、マダニが媒介する感染症による複数の死亡例が報告されており、改めて注意が必要な年となっています。

🔹 愛知県豊田市:50代女性と90代男性の死亡(6月)

  • 50代女性:5月27日に発熱などの症状が出現し、6月1日に入院。6月3日にSFTSの確定診断を受け、6月6日に入院先で死亡。農作業中、草むらでの行動歴があります youtube.com+7city.toyota.aichi.jp+7niid.jihs.go.jp+7at-s.com+1fnn.jp+1
  • 90代男性:6月15日に発症、6月18日に入院。6月24日にSFTS確定、同日死亡。草むらでの行動歴は不明とされています 。

これは、豊田市が2025年に報告したSFTS患者では2例続けて死亡例という非常に深刻な状況です nagoyatv.com+7city.toyota.aichi.jp+7niid.jihs.go.jp+7

🔹 三重県:獣医師のSFTS感染死亡(4〜5月)

三重県では、SFTSに感染したネコの治療にあたった獣医師の男性が、治療後に体調不良を訴え、入院。数日後に命を落としました
マダニに咬まれた痕は確認されておらず、感染経路は不明ですが、SFTSウイルスであったことが判明しています 。

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🔹 茨城県:飼い猫のSFTS感染による死亡とヒト感染の可能性(5月)

茨城県で飼われていた1歳の室内猫が、外出後にマダニに多数咬まれ、SFTSに感染。高熱・嘔吐などを伴い治療したものの、死亡しました。
その後、ヒトへのリスクも警鐘が鳴らされており、感染症の媒介動物としてマダニの注意が必要とされています 。

newsdig.tbs.co.jp+8fnn.jp+8nagoyatv.com+8youtube.com


これらの事例から浮かび上がる重要ポイントは:

  1. 野外だけでなく、ペットを介したリスクも存在。特に獣医師やペットオーナーは要注意。
  2. 高齢者に重症化リスクが高い(50代以上での死亡例多数)。
  3. 東海〜関東へ感染域が拡大中。かつて西日本中心だったSFTSが中部・関東圏でも発生しつつあります 。


🛡️ なぜ今、警戒が必要?

  • ダニの活動時期は春から秋にかけて活発であり、野山や草むらに入る機会が多くなる季節。
  • マダニの媒介ウイルスは致死率が高く(ヒト:約20〜30%、猫では60〜70%とも言われる) at-s.com
  • 感染ルートは多様化:咬傷だけでなく、動物との接触やペットを通じても感染するリスク。


今一度、全ての人に言いたいことはシンプルです:
「ダニに咬まれない工夫を、野外・室内・ペットのケアでも徹底してください!」

KOY