便秘に向き合っていきましょう💩 「スッキリ出ない…それ、便秘かも?医師が教える便秘の原因と対策」

こんにちわ。

突然汚い話で失礼ですが、みなさんは快便ですか?便秘がちですか?

私は快便とまではいきませんが、年齢的にもまだ便秘ではないです。

仕事柄、多くの便秘の方と接してきました。

私自身はあまり経験したことがないですが、ひどい便秘はお腹がつらいようです。

誰もが歳をとり、若い時よりは便がスムーズに出なくなると思います。

日常生活でできること、薬についてなど、いくつかの方面から便秘について語っていきたいと思います!

便秘はなぜ問題なのか?

どうなったら便秘といえる?

よくある原因

便秘対策!

受診が必要な便秘とは?

便秘と上手に付き合うために

①便秘はなぜ問題なのか?

便秘が大きな問題になる、つまり命に関わることはそこまで多くありません。

しかし、お腹の腹満感や便意が続くことが苦痛に感じる、またそれにより食欲が落ちることが問題でとなり病院にいらっしゃる患者様が多いです。

便秘による腸閉塞は、詰まりの原因となっている便を取り除なければ治りません!!

腸閉塞を放置すると、最悪の場合、腸に穴があき(穿孔といいます)お腹の中に汚い便が漏れ、腹膜炎になります。

そこまで行くと命に関わることも多いです。

人生100年時代です。便秘の方は、今はなんとか大丈夫と思っても将来的にかなり苦労するかもしれません。

将来的に少しずつでも対策を立てれるように、困ったときに色々手数をもっていられるように、

このブログで読んで学んでみてください!

参考:腸閉塞について

②どうなったら便秘といえる?

◆ 日本消化器病学会の定義:

つまり、

・便回数が少ない

・すっきりしない

・便が硬くて出にくい

この3つの症状のいずれかでも困っていれば便秘といえるのではないでしょうか。

医学的には、

「便通異常症診療ガイドライン2023」で

参考:便通異常症ガイドライン2023

以上から便秘かどうかを判断できるでしょう。

私の印象では、一般的な便秘のイメージと一致しているなと思いました。

ただ、割と多くの人が便秘に当てはまるのではないかとも思いました。

みさなんはどうでしょうか?

③よくある原因

一番は、直腸や大腸など臓器の機能が落ちることが原因として多いとされています。

高齢者に多いというのはここからきていると考えられます。

その他の理由としては、

・大腸が長いため便が溜まりやすい

・薬の副作用

・糖尿病やパーキンソン病などのように、病気の影響で機能が落ちる

など色々な要素があります。

色々な原因がありますが、1つ1つ解決しましょう。

大腸が長いが長いのはしょうがありませんが・・・・・(´;ω;`)

例えば、漫然と薬を飲むのを止めるなどです。医師としっかり相談することが重要です。

④便秘対策!

ここが今回大事なところですかね、

私が実際に患者さんにするアドバイスを中心に並べます。

効果はほんとうに人それぞれですが、いろいろ考えながらやってみてください!

・水分をしっかりとってください

便は硬いと流れが悪くなります。

便は硬いと直腸に大きなたまりを作り出なくなってしまうことがあります。

何回も指でかきだす摘便をやってきました・・・

水分をしっかり摂取してなるべく便を柔らかくしてあげましょう。

コーヒーは利尿作用があり意外と水分が足りなくなるので、飲みすぎないように。

・乳酸菌飲料やヨーグルトなどの腸内細菌叢を整えるものを摂取してください

目的としては

腸内細菌を整えることで、便の性状が適度に柔らかくなる

また、腸の運動も良くなる

などが期待できるでしょうか。

商品名を出して申し訳ないですが、

R-1など、飲んでいる人も多いのではないでしょうか。

私の上司のお子さんの話ですが、子供ながら便秘がちだったようですが

「R-1を飲むと良く便がでるんだよ~」

とおっしゃていました。

効く人はよく効くみたいですね。

・体を動かしましょう!

ウォーキングしましょう。

もちろん何かスポーツでもOKです。

体を動かすことで便の流れは必ず良くなります。

すべてが解決するわけではありませんが、健康のためにも良いことです。

気分的にも良いことです。

日課として体を動かすことをしましょう。

私も頑張ります・・・・

私はガムもお勧めします。

理由としては、

・「噛む」ことで腸の動きを促進する

・人工甘味料の影響で腸の動きを促進

はっきりした理由は調べ切れていないですが、ガムは噛む作業がかなり多いです。

食事をするより多い時もあるかもしれません

「噛む」というのは体にとっては食事の合図であります。

すごい効果がある!とまでは言えないかもしれませんが、

効果を実感している患者さんも見てきました。

普段の生活でできる事なので、是非やってみてください。

・ガイドライン情報

・キウイフルーツ、プルーン、サイリウムを食べること

・有酸素運動

・腹壁マッサージ

などが挙げられていました。

ガイドラインについては、まだしっかり把握できていないので何か有用な情報があれば提供したいと思います。

参考動画:腹壁マッサージYoutube

⑤受診が必要な便秘とは?

便秘がつらい時は近くにクリニックを受診していいと思います。

私は色々なスタッフと働いてきましたが、アドバイスは共通することも多いですが

人それぞれで異なることも多いです。

例えばガムを噛むというのは、あまり医療者がしないアドバイスだと思います。

医者も一人一人が色々な経験をして、失敗をして自分の診療方法を確立しています。

私も他の先生たちがどんなアドバイスをするか聞いてみたいものです。

ひとつ余談ですが、一般的な便秘だと思って大腸癌など何か病気が隠れていることがあります。

一般的な便秘でいらっしゃる患者さんは積極的な検査を望む人は少ないです

とりあえず薬をくださいという方が多い印象です。

検査しなければ分からないことも多いですし

検査しても異常ないことが多いことも確かですが

大腸カメラなど検査を相談された時はしっかり検査することをお勧めします。

人は何かなければ検査しないものです。しかし、大腸癌などは早期には症状が出ないです。

便秘もひとつのきっかけと思って検査してくださいね。大腸癌は早期であれば治ることが多いです!

⑥便秘と上手に付き合うために

便秘が慢性的になる前に、食事・運動など生活習慣を見直してください。

慢性的になるとなかなか苦労すると思います。

またブログにしたいと思っていますが、かなり重症な便秘の方の手術を経験して

切除した大腸の検体を病理に提出したことがあるのですが、

その大腸は通常の大腸よりもかなり硬くなっていました。

この大腸では便はでないよな~、と痛感した思い出があります。

(おそらく、そこまでいくのは偽性腸閉塞という病気)

参考:難病情報センター

最後に・・・

今回は私の経験を主に、便秘について述べさせていただきました。

便秘の方は本当に多いし、みなさんつらいです。

少しでも助けになれば嬉しいです!

KOY