
2025年7月31日、一部の健康保険証の有効期限が切れることをご存じですか?
特に、自営業の方などが加入している「国民健康保険」や、75歳以上の方が対象の「後期高齢者医療制度」に加入している方は要注意です。
最近ニュースなどでも耳にする「マイナ保険証」。
いま、国の方針により、これまで使っていた紙の保険証からマイナンバーカードを使った「マイナ保険証」へと移行が進んでいるのです。
「え、保険証って使えなくなるの?」
「病院に行けなくなったらどうしよう…」
そんな不安の声も聞こえてきます。
でも大丈夫。大切なのは「今、自分が何をすればいいか」を知っておくことです。
今回は、健康保険証の有効期限にまつわるニュースをもとに、
マイナ保険証とは何か? どうやって準備すればいいのか?
解説していきます✨

影響を受ける人は?

今回の保険証の有効期限切れで影響を受けるのは、主に次の2つのグループの方々です。
✅ 国民健康保険に加入している方
いわゆる“会社の健康保険”ではなく、自営業の方、フリーランスの方、退職された方などが加入する保険です。
このうち、およそ7割の方の保険証が、2025年7月31日で有効期限を迎えます。
✅ 後期高齢者医療制度の加入者
**75歳以上の方(または一定の障害がある65歳以上の方)**が対象の制度です。
こちらは、加入者全員が対象で、保険証の有効期限が同じく7月31日で切れます。
つまり、国民健康保険の多くの方と、すべての後期高齢者の方が今回の対象となっています。
人数でいうと、合わせて約3700万人にも上るとされていて、大規模な切り替えです。
「自分が該当するか分からない…」という方は、
保険証に書かれている「有効期限」をまず確認してみてくださいね。
もし不明な点があれば、お住まいの自治体の窓口や、かかりつけ医に相談するのがおすすめです。

保険証が切れたら医療を受けられないの?
「えっ、保険証の有効期限が切れたら病院に行けなくなるの?」
そう心配される方も多いかもしれません。ですが、ご安心ください。
たとえ、手元にある保険証の有効期限が切れてしまっていても、
2026年3月末までは、これまでどおり保険診療を受けることができます。
ただし、1点だけ注意が必要です。
🔍 2025年8月1日以降、必要になるもの
有効期限が切れた保険証しか持っていない場合は、代わりに次のいずれかを持参する必要があります。
- マイナ保険証(マイナンバーカード)
- 資格確認書(自治体が発行する保険証の代わりとなる書類)
これらのどちらかがあれば、スムーズに保険診療を受けられます。
特にマイナ保険証をまだ作っていない方には、自治体から「資格確認書」が交付されることになっています。
つまり、「保険証がなくなって医療が受けられなくなる」というわけではなく、
**“使うものが変わるだけ”**というイメージです。
わからないことや不安がある場合は、お住まいの市区町村や医療機関に遠慮なく相談してみてください

資格確認書ってなに?
「マイナ保険証はまだ作ってないけど、じゃあどうすればいいの?」
そんな方のために用意されているのが、**「資格確認書(しかくかくにんしょ)」**です。
📄 資格確認書とは?
資格確認書とは、簡単に言うと、
「あなたは公的な医療保険にちゃんと入ってますよ」と証明する紙の書類です。
見た目はシンプルな紙ですが、これがあれば病院や薬局で保険診療を受けることができます。
🏥 こんな方に交付されます
- 国民健康保険の方で、まだマイナ保険証を持っていない方
→ 自治体から資格確認書が送られます。 - 後期高齢者医療制度に加入している方
→ マイナ保険証の有無にかかわらず、全員に交付されます。
つまり、「マイナ保険証を作っていないから受診できない…」という心配は不要なんです。
✅ 使い方は?
病院や薬局で、これまで保険証を見せていたタイミングで、
代わりにこの「資格確認書」を提示すればOK!
特別な手続きは必要ありません。
ただし、有効期限がある場合もあるので、時々チェックしておくと安心です。
💬 小さな紙でも、大きな安心。
なくさないように、大切に保管しておきましょうね。

そもそもマイナ保険って必要なの?

マイナ保険証(マイナンバーカードを健康保険証として使う制度)が始まった背景には、医療の効率化・公平化・安全性の向上など、さまざまな目的があります。
以下にポイントをまとめてご説明します👇
🏥 マイナ保険証を導入する目的とは?
① 医療情報の一元化で、より良い医療を受けやすくするため
マイナ保険証を使うことで、医療機関ごとにバラバラだった診療履歴・薬の処方・特定健診結果などの情報を共有できるようになります。
➡️ これにより、
- 重複投薬の防止
- 検査の無駄を減らす
- 急な体調悪化時でも的確な対応が可能に
といった、**「より質の高い医療」**につながるのです。
② 手続きの簡略化と医療事務の効率化
これまでは、引っ越しや就職・退職のたびに、保険証の発行・返却といった手続きが必要でした。
マイナ保険証なら、保険情報が自動で紐づくため、転職や異動後もスムーズに医療を受けられるようになります。
➡️ 医療機関側も、患者さんの保険情報の確認や入力作業が減り、事務負担の軽減につながります。
③ なりすまし受診の防止と本人確認の強化
マイナンバーカードはICチップと顔認証に対応しているため、
第三者による“なりすまし受診”を防ぐ効果もあります。
➡️ セキュリティが強化されることで、医療費の不正利用を減らすことができます。
④ 医療費の適正化と社会保障の持続性確保
少子高齢化で医療費が増加していく中、マイナ保険証によるデータ活用は、
医療の「見える化」=無駄を減らし、本当に必要な医療に集中投資するための基盤となります。
➡️ 将来の日本の医療制度を守るうえでも、大きな意味があるのです。
🔍 補足:導入には課題もある
もちろん、
- マイナンバーカードの取得率
- 個人情報保護への懸念
- システムトラブル など、
移行にともなう課題も少なくありません。
ですが、「より安全・より便利・より公平な医療」という大きな目的のもと、段階的に整備が進められているのが現状です。

さいごに・・・
2025年7月31日、一部の健康保険証の有効期限が切れることで、
「保険証が使えなくなるの?」と不安に思われた方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
マイナ保険証や、自治体から届く資格確認書があれば、これまで通り保険診療は受けられます。
今回の変更は、将来の医療をより便利で安心なものにしていくための大きな一歩です。
一人ひとりが制度を理解し、ちょっとだけ準備をしておくことで、いざというときの不安を減らすことができます。
📌 最後にチェック!
- お手元の保険証の「有効期限」を確認しましたか?
- マイナ保険証の準備は済んでいますか?
- 「資格確認書」は届いていますか?
医療は「いざ」というときの命綱。
そのとき慌てないように、今できる準備をしておきましょう✨
KOY



