医師が考える資産形成の基本とは① 資産形成 全体像・医師でなくても意識することは変わりません!

医師という仕事は、社会的にも経済的にも「安定した職業」と思われがちです

確かに、同年代と比べれば高い収入を得やすい職業であることは間違いありません。

しかしその一方で、長時間労働や専門性の高い業務に追われ、「お金の管理や資産形成は後回し」という方も多いのではないでしょうか。

そして、無駄遣いもかなり多いのではないのでしょうか。

実際に、医師のライフプランには結婚・住宅購入・子どもの教育費・開業資金など、まとまった支出が続きます。

さらに高収入ゆえに税負担も大きく、気づけば「思ったほど資産が残っていない」というケースも珍しくありません。

忙しい日常の中で資産形成に取り組むには、「限られた時間で無理なく続けられる方法」と「医師ならではのリスクや強みを理解した戦略」が必要です。

本記事では、自分の経験を踏まえながら勤務医・開業医を問わず医師が知っておくべき資産形成の基本と具体的な選択肢を、整理してシリーズとしてご紹介します。

医師でない一般の方でもするべき事が組み込まれるのでみなさん是非参考にしてください!

・今後のシリーズ紹介予定内容!

①NISA

②IDECO

③格安スマホ

④個別株

⑤投資信託

⑥FX

⑦不動産投資

⑧転職

など

(ブログを書きながら、前後したりつけ加えるものもあると思います・・・)

第1章 資産形成すべき理由

1. 医師は高収入=お金持ちではない

医師は同年代と比べると高収入の職業ですが、支出も非常に大きいのが特徴です。

  • 長い研修期間を経てからの収入スタート
  • 開業資金や設備投資などの大きな出費
  • 子どもの教育費や住宅ローンなどライフイベントの重圧

「給与が多いから大丈夫」と思っていても、実際には手元に残るお金は意外と少ないことが多いのです。


2. 医師特有の税負担

高所得層である医師は、累進課税によって大きな税負担を抱えます。
年収1500万円を超えると、所得税+住民税で40%以上を失うケースも珍しくありません。
「いかに税をコントロールしながら資産を守るか」 が重要になります。


3. 将来の不確実性

医師のキャリアは安定しているように見えて、実は不確実性に満ちています。

  • 留学や転勤による収入変動
  • 開業による収入増とリスクの両立
  • 病気や過労による労働不能リスク

「一生働ける保証はない」ことを前提に、備えが必要です。


4. 物価上昇・円安による資産価値の低下

近年はインフレや円安によって、現金をそのまま持っているだけで価値が下がる時代になっています。

  • 物価上昇:生活コストが年々上昇
  • 円安:海外製品や輸入資源が高騰
  • 預金金利:ほぼゼロのまま

つまり「貯金だけでは資産が目減りする」ため、投資などで資産を守り、育てる視点が欠かせません。


5. 資産形成=人生の選択肢を増やす

資産形成は単なる「お金を増やす作業」ではありません。

  • 研究や留学に専念できる自由
  • 家族と過ごす時間を優先できる働き方
  • 早期リタイアやセミリタイアの可能性

つまり「資産形成=生き方の自由度を高めるための手段」なのです。


まとめ表:医師が資産形成すべき理由

理由説明
高収入でも支出が多い住宅、教育費、開業資金などで可処分所得は減少
税負担が重い高額所得ゆえに累進課税で手取りが圧迫される
将来の不確実性開業リスク、病気、収入変動に備える必要
物価上昇・円安預金のままでは資産価値が下がる
自由な選択肢の確保研究、家族時間、早期リタイアなど可能性を広げる

第2章 資産形成の基本フレームワーク

資産形成を考えるとき、多くの人は「投資」に目を向けがちです。

しかし、投資はあくまで全体の一部にすぎません。医師が安定的に資産を築くためには、「収入を守る」「資産を育てる」「資産を守る」 という3つのステップを意識することが大切です。


1. 収入を守る(節税・節約)

最初のステップは「収入をいかに効率的に手元に残すか」です。
医師は高額所得ゆえに税負担が大きく、また忙しさから固定費の見直しを怠りがちです。ここでの工夫が資産形成のスタートラインとなります。

  • 節税の代表例
    • NISA・iDeCo:投資利益や掛金が非課税または控除対象になる制度。医師にとって税対策と資産形成を両立できる最強ツール。
  • 節約の代表例
    • 格安スマホやサブスクの見直し:医師の支出に占める割合は小さく見えても、長期的にみると大きな差になります。

👉 「収入を増やす」よりも、「無駄な流出を防ぐ」ほうが確実で即効性があります。


2. 資産を育てる(投資)

収入を守ったら、次は資産を増やすステップです。医師は安定した収入を背景に投資に取り組みやすい環境にありますが、その分リスクの取り方を誤ると大きな損失を抱えることもあります。

  • 投資信託(特にインデックス投資):手間をかけずに世界中の株式に分散投資。忙しい医師に最適。
  • 個別株:知識と時間が必要。興味がある場合は資産の一部に。
  • 不動産投資:医師はローンを組みやすいため相性が良い。ただし管理や空室リスクに注意。
  • 暗号資産・FX:ハイリスク・ハイリターン。余剰資金で限定的に。

👉 投資では「短期的な利益よりも長期的な安定成長」を重視することが成功の鍵です。


3. 資産を守る(リスク管理)

資産を築いても、それを失ってしまっては意味がありません。医師は不測の事態(病気や訴訟など)に備えたリスク管理も必須です。

  • 保険:過剰加入は資産形成を妨げます。医師に必要なのは「就業不能保険」「最低限の生命保険」程度。
  • 分散投資:株式、不動産、債券など複数の資産に分けて投資することで、リスクをコントロール。

👉 「守り」を意識することで、せっかく育てた資産を失うリスクを減らせます。


まとめ表:資産形成の基本フレームワーク

ステップ内容具体例
収入を守る節税・節約で手残りを最大化NISA・iDeCo、格安スマホ、固定費削減
資産を育てる投資で長期的に増やす投資信託、個別株、不動産、暗号資産、FX
資産を守るリスク管理で資産を失わない必要最低限の保険、分散投資

第3章 医師が意識すべきポイント

資産形成は単なるお金の運用ではなく、ライフスタイルや働き方と直結しています。医師ならではの特性を踏まえると、以下の3つのポイントを意識することが特に重要です。


1. 時間がない=手間のかからない投資が有効

臨床や研究、学会発表などに追われる医師にとって、投資に多くの時間を割くのは現実的ではありません。
だからこそ、**「ほったらかしでも続けられる仕組み」**を選ぶのが合理的です。

  • インデックス投資:世界中の株式や債券に分散投資でき、手間がかからない。
  • 積立NISA:毎月自動で積み立てられるため、一度設定すれば放置できる。

👉 投資を「特別な作業」にせず、「仕組み化」することが成功の秘訣です。


2. 税金対策は収入の高さゆえに最優先課題

医師は高収入である一方、累進課税によって税金負担が非常に大きくなります。
そのため、資産形成においては**「増やす」よりも「減らさない」=節税**が最優先課題です。

  • NISA・iDeCoの活用:投資利益や掛金控除で直接的に税負担を軽減。
  • ふるさと納税:実質2,000円で自治体支援+節税効果。
  • 必要経費の活用(開業医):事業経費を正しく計上することで大きな差が生まれる。

👉 「節税の意識があるかないか」で、10年後・20年後の資産額は大きく変わります。


3. リスク分散を心がける

資産形成は「増やす」こと以上に、「失わない」ことが重要です。
医師はローンが通りやすいなどの強みがある一方で、特定の投資先に偏ると大きなリスクを抱える可能性があります。

  • 株式・投資信託・不動産・現金をバランスよく配分
  • 暗号資産やFXは資産のごく一部に限定
  • 保険も必要最低限に絞り、掛けすぎない

👉 **「分散=安心」**と覚えておくと、資産形成のリスクを大きく下げられます。


まとめ

ポイント理由具体例
時間がない → 手間不要の投資忙しい医師に最適インデックス投資、積立NISA
税金対策を最優先高収入ゆえに税負担が重いNISA、iDeCo、ふるさと納税
リスク分散を徹底特定の投資に偏ると危険株・不動産・現金をバランスよく

最後に

医師は「高収入だから大丈夫」と思われがちですが、実際には税負担や大きな支出、そして将来の不確実性にさらされています。だからこそ、早い段階から資産形成を意識することが大切です。

ここまでにお伝えしたように、

  • 収入を守る(節税・節約)
  • 資産を育てる(投資で長期的に増やす)
  • 資産を守る(リスク管理・分散投資)

という3つの視点を持つことで、忙しい日常の中でも無理なく資産形成を進められます。

資産形成は「一気にやること」ではなく、「小さな一歩を積み重ねること」です。NISAやiDeCoのような税制優遇制度を利用したり、支出を少し見直したりするだけでも、10年後・20年後には大きな差が生まれます。

医師としてのキャリアや家族の未来を安心して歩んでいくために、ぜひ今日から“自分の資産形成”を始めてみてください。

今後はNISAや個別株などテーマ別に紹介する記事を書く予定なので、そちらを読んで是非学んでください!
KOY

当ブログ記事:ロキソニンについてカロナールについて

他資産形成ブログ:Kansuke-blog

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