
「北海道で37℃?!」
思わず目を疑うようなニュースが飛び込んできました。
本来なら爽やかな風が吹くはずの北海道で、連日猛暑日が続いています。帯広市では40℃近くを記録し、道東や内陸部では熱中症による救急搬送も相次いでいます。
これまで「北海道は涼しいから大丈夫」と思っていた方も多いかもしれません。
10年前に北海道で働いていましたが、熱中症はほぼ診なかったですし、エアコンもほぼない地域でした。
逆に5,6月に低体温症が搬送されてくるような、北海道の寒さを感じるほうが多かったです。
ですが、今や熱中症は南の話ではなくなりました。
しかも、熱中症は「屋外で炎天下に長時間いる人」だけがなるわけではありません。
実際、救急搬送された多くの方が自宅の中で発症しています。
熱中症に関しては、過去記事も参考にしてください。




ニュース:帯広 24日の予想最高気温40度 命に関わる暑さおそれ 厳重警戒

「北海道で40℃?!」――そんな言葉がニュースの見出しを飾ったのが、2025年7月24日。
この日、北海道は広い範囲で猛烈な暑さに包まれました。
帯広市では40℃近く、佐呂間町や網走地方では37℃を超えるなど、道内各地で観測史上最高レベルの気温が記録されました。
特に驚きなのは、道東の一部地域では午前9時台ですでに37℃を超える地点もあったこと。
これらの地域では、日中にかけてさらに気温が上昇し、**「災害級の暑さ」**と呼ばれる状態となりました。
この異常な高温により、北海道でも熱中症警戒アラートが発表され、
複数の地域で熱中症による救急搬送が相次いでいます。
🔍 実際の報道ハイライト
- tenki.jp
7月24日の北海道は全国的にも最も気温の高い地域のひとつで、帯広・北見・佐呂間町などで猛烈な暑さが続出。 - ウェザーニュース
「北海道の冷房所有率が他県より低いため、室内でも熱中症リスクが高い」と注意を呼びかけています。 - 朝日新聞
高齢女性が室内で熱中症を発症し死亡した例も報道され、暑さの深刻さを物語っています。 - YouTubeのニュース配信
- 「もはや“北国神話”は通用しない」とのコメントも。

なぜ北海道ではクーラーが少ないのか?普及率とその実情
📊 北海道のクーラー普及率は全国と比べて低い
2021年時点の調査によると、北海道の家庭でのクーラー(ルームエアコン)設置率は約42%と、全国平均の90%超に比べると非常に低い状況でした
PREZO(プレゾ)
これまで「北海道では冷房はいらない」という気候認識が根強かったことが影響しています。
しかし2025年7月現在では、ウェザーニュースの集計でクーラーの保有率は約6割弱となっており、ここ数年で17ポイントもの急増が見られます。
テレ朝NEWSウェザーニュース
特に、ここ2~3年で新たに導入した家庭が18.6%、今年導入したのが3.9%との回答もあり、猛暑に対する意識変化が顕著です
J-STAGEウェザーニュース
なぜ北海道で普及が遅れたのか:地域特性と生活習慣
- 寒冷地仕様住宅:冬の暖房効率を重視した断熱性の高い住宅が多く、夏は涼しい前提で設計されてきました。
- 短い夏・自然冷却:昔は夏が短く、夜は涼しく扇風機だけで過ごせる年も多く、冷房ニーズが低かった地域です。
wiple (ワイプル) - 導入コストへの慎重さ:設置や維持費用、そして寒冷地での使用に不安を感じる家庭も少なくありませんでした。
wiple (ワイプル)
地域差も大きく、札幌市では設置率が約50%に迫る一方で、道内の寒冷地や農村部では30%台に留まっていると推測されます。
🌡️ 猛暑で見直される冷房機器の選び方
今年の40℃に迫る暑さを受け、北海道でもクーラー需要が爆発的に増加。
ただし、設置待ちの家庭が続出し、設置工事が数週間~1ヶ月待ちといった例も報告されています.
このような状況を背景に、スポット型クーラーや冷風扇といった工事不要の簡易冷房機器への注目も高まっています
wiple (ワイプル)

今日からできる!熱中症対策の基本とコツ
北海道でも“熱中症は他人事じゃない”――
そんな意識が必要になってきた今、**家庭でも職場でもできる「熱中症予防」**を見直してみましょう。
ポイントは大きく3つ。
**「水分補給」「環境整備」「体調管理」**です。
🥤 1. こまめな水分+塩分補給
「喉が渇いてからでは遅い」のが熱中症。
とくに高齢の方は喉の渇きを感じにくく、知らないうちに脱水が進んでしまうこともあります。
✅ 対策のコツ:
- 朝起きたらまずコップ1杯の水を
- 外出時は500mlペットボトルを常に携帯
- 汗を多くかいた時は塩分補給も忘れずに(経口補水液や塩飴が◎)
🌬️ 2. 室内の温度と湿度を整える
北海道では「クーラーに慣れていない」「夜は涼しいから」と、つい冷房を控えてしまうことも。
でも最近の猛暑では、室温が30℃を超えるだけで熱中症リスクが急上昇します。
✅ 対策のコツ:
- 室温は28℃以下、湿度は60%以下を目安に
- 扇風機+クーラーの併用で電気代も節約しつつ効率UP
- 日中は遮光カーテンやすだれで直射日光をカット
🧍♀️ 3. 自分の“体調サイン”に気づこう
軽い脱水や熱中症の初期症状は、意外と見落としがちです。
✅ 注意したい症状:
- なんとなくぼーっとする
- 頭が重い・立ちくらみ
- 食欲がない・吐き気がある
これらは、体が“熱バテ”しているサインかも。
特に高齢者や持病のある方、小さなお子さんは重症化しやすいため、無理をさせないことが大切です。
🧊 番外編:夏を乗り切る「冷却テク」
- 保冷剤を首・脇・太もものつけ根に当てる(動脈近くを冷やすと効率◎)
- 凍らせたペットボトルをタオルで巻いて首に当てる簡易冷却法
- 外出時は冷感スプレーや冷却タオルもおすすめ!

最後に・・・
ここ数年で、北海道の夏は確実に変わってきました。
「まさか北海道で熱中症?」と思っているうちに、命に関わるケースも少なくありません。
でも、ちょっとした意識と準備で防げるのも熱中症です。
水分補給、室温管理、そして体調のサインに気づくこと。
この3つを心がけるだけで、自分も家族も守ることができます。
涼しいはずの夏に、命を落とさないために――
今日から、できることを一つずつ。
KOY

