インフルエンザ、ようやく落ち着きへ――2026年第12週の最新データを読み解く

今シーズン猛威を振るったインフルエンザですが、ここにきてようやく流行が収束に向かっています。厚生労働省が3月27日に公表した最新の発生状況(2026年第12週:3月16日~3月22日)のデータから、その動向を詳しく見ていきましょう。

ニュース:インフルエンザ 過去最長に並ぶ19週連続警報発令 県「A型感染後、B型にも感染するケースが増」大分

インフルエンザの最新の感染状況が発表されました。

大分県内の患者数は前の週より減っているものの警報解除の基準を下回らず発令期間は過去最長と並ぶ19週連続となっています。

県によりますと3月22日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関あたり10.19人でした。

これは前の週と比べて1.9人少なくなっています。県内にはインフルエンザの警報が出されていますが、今週も解除の基準となる10人を下回りませんでした。

これで19週連続の警報継続で過去最長だった2023年から24年にかけての期間と並んだことになります。

流行が長期化していることについて県は「インフルエンザA型の流行が例年よりも1か月半ほど早くに始まったことでA型に感染した後、B型にも感染するケースが増えたことが要因」と見ています。

なお、保健所別では北部が15.20人、西部が14.60人と10人を上回っています。

全国の定点当たり報告数は9.75に

第12週の全国の定点当たり報告数は9.75となりました。報告数の総数は37,043件です。ピーク時の数字と比較すると、明らかに減少傾向にあることがわかります。

直近5週間の推移を見ると、その下がり具合は一目瞭然です。

  • 第8週(2/16~2/22):34.54
  • 第9週(2/23~3/1):22.66
  • 第10週(3/2~3/8):14.33
  • 第11週(3/9~3/15):11.66
  • 第12週(3/16~3/22):9.75

わずか1か月で、定点当たり報告数は34.54から9.75へと約72%も減少しました。第8週から第9週にかけて大きく下がり、その後も着実に減少を続けています。気温の上昇や学校での春休みの開始が影響しているとみられます。

それでも昨年同期比では依然として高水準

一方で注意しておきたいのは、昨年同期(2025年第12週)の定点当たり報告数は1.98だったという点です。今年の9.75は昨年の約5倍にあたり、今シーズンのインフルエンザがいかに大規模な流行であったかを物語っています。ただし、2025年4月以降にサーベイランスの定点数が変更されているため、単純な比較には留意が必要です。

都道府県別の状況――地域差も縮小傾向

第12週で定点当たり報告数が高い地域は以下の通りです。

  • 北海道:21.58
  • 石川県:21.36
  • 長野県:20.62
  • 富山県:18.38
  • 鳥取県:16.79
  • 新潟県:16.71
  • 島根県:16.45
  • 福井県:16.00

北陸・甲信越・山陰地方で依然として高めの数値が続いています。寒冷な気候が影響しているのかもしれません。

一方、すでにかなり落ち着いている地域もあります。

  • 高知県:2.29(全国最低)
  • 静岡県:4.47
  • 三重県:4.94
  • 岐阜県:5.09

高知県は2.29と非常に低く、流行はほぼ終息に近い状態です。太平洋側を中心に早い段階で落ち着きを見せているのが特徴的です。

学校での休業措置も大幅減少

インフルエンザ様疾患による学校等の休業状況を見ると、第12週の休業施設数合計は690施設でした。内訳は休校20件、学年閉鎖184件、学級閉鎖486件です。

ピーク時の第6週(2/2~2/8)には施設数合計が10,310施設に達していたことを考えると、約15分の1にまで減少しています。第23報(第6週)をピークに一貫して減り続けており、学校現場にもようやく平穏が戻りつつあります。

施設別の内訳では、小学校が509施設と最も多く、次いで中学校が120施設、高等学校が25施設、幼稚園が19施設、保育所が10施設となっています。

入院患者数も減少が続く

入院患者の届出数も減少傾向が鮮明です。

  • 第8週(2/16~2/22):729人
  • 第9週(2/23~3/1):624人
  • 第10週(3/2~3/8):354人
  • 第11週(3/9~3/15):287人
  • 第12週(3/16~3/22):284人

第12週の入院患者284人のうち、ICU入室は9人、人工呼吸器の利用は7人でした。累計では今シーズン(令和7年9月以降)の入院患者数は23,460人、ICU入室は783人、人工呼吸器利用は415人に上っており、改めて今シーズンの流行の深刻さが伺えます。

年齢別に見ると、80歳以上の入院が累計5,799人と最多で、70~79歳が3,044人と続きます。高齢者の入院が多い一方、5~9歳も3,684人と小児の入院も目立ちました。

まだ油断は禁物

数字の上では確実に減少に向かっているインフルエンザですが、全国平均で9.75という水準は決して低いとは言えません。特に北海道や北陸地方ではまだ20を超える地域もあり、引き続き基本的な感染対策は欠かせません。

これから春本番を迎え、気温や湿度の上昇とともにさらなる減少が期待されます。とはいえ、手洗い・うがいといった日常の予防習慣は季節を問わず大切です。体調に異変を感じたら無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。

今シーズンのインフルエンザは例年以上に大きな流行となりましたが、ようやくトンネルの出口が見えてきました。あともう少し、気を引き締めて乗り越えていきましょう。

参考リンク:

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