
「またインフルエンザ?」
そう思った方も多いかもしれません。
しかし現在、大阪ではインフルエンザの感染者数が急増し、
今シーズン2度目の“警報レベル超え”
という異例の状況になっています。
しかも
この時期に再び警報レベルに達するのは
平成11年(1999年)以降で初めて。
つまりそれだけ、
今年のインフルエンザは
例年とは違う動き
をしているということです。
さらに注目されているのが
「再感染」の問題。
一度インフルにかかったのに、
また感染するケースが
実際に増えています。
現場でも
「先月インフルでしたよね?」
という患者さんが
再び陽性になることも珍しくありません。
なぜこんなことが起きているのか?
これから流行はどうなるのか?
医療現場の実感も交えながら、
いま起きているインフルエンザの状況を
分かりやすく解説します。
ニュース:大阪でインフル猛威 今季2度目の「警報レベル」超え 平成11年以降初 再感染リスクは

大阪府は12日、府内のインフルエンザの患者報告数が急激に増加し、「警報レベル」を再び超えたと発表した。シーズン中に2度、警報レベルを超える流行の拡大が確認されたのは、現行の感染症発生動向調査が始まった平成11年以降、初めて。 府内290カ所の医療機関を対象にした府の調査によると、今月2~8日の1医療機関あたりの平均患者数は31・05人。昨年11月10~16日に警報基準の「30人」を超え、その後は流行終息とみなす「10人」を下回ったが、1月下旬から再び増え始めていた。 府によると、1度目の流行はインフルエンザA型が多かったが、現時点ではB型の検出割合が増えており、一度インフルエンザにかかった人も注意が必要。手洗いやマスクの着用など感染予防の徹底を求めている。 このほか、府内では麻しんの患者も増えており、予防接種の検討を呼び掛けている。

この表からも分かるように2月にかけて都市部を中心に増加傾向です。
第1章:なぜ増加傾向なのか
「なぜ今またインフルエンザが増えているの?」
そう疑問に思う方も多いと思います。
今年のインフルエンザ流行には、いくつかの理由が重なっています。
① 人の移動と接触が完全に戻った
ここ数年は、新型コロナの影響で
- マスク生活
- 外出自粛
- リモートワーク
- 手指消毒の徹底
といった感染対策が徹底されていました。
しかし現在は、
社会活動がほぼ元通りになり、
- 通勤ラッシュ
- 学校生活
- 飲み会や会食
- イベントや旅行
人と人が接触する機会が一気に増えています。
インフルエンザは
人の移動とともに広がる感染症
です。
人が動けば動くほど、
流行は拡大しやすくなります。
② 免疫が弱くなっている可能性
ここ数年、インフルエンザの大きな流行が少なかったため、
社会全体として
インフルに対する免疫が低下している
と考えられています。
特に
- 小さな子ども
- 学生
- 若い世代
は、インフルに接触する機会が少なかったため、
免疫を持っていない人が増えています。
そのため一度流行が始まると、
一気に広がりやすい状態
になっているのです。
③ 寒暖差と乾燥
冬から春にかけては
- 気温差が大きい
- 空気が乾燥している
という特徴があります。
乾燥すると
- ウイルスが空気中に漂いやすくなる
- のどや鼻の防御機能が弱くなる
ため、感染しやすくなります。
さらに、
- 寒暖差による体調不良
- 疲労
- 睡眠不足
などが重なると、
免疫力が落ち感染リスクはさらに高まります。
④ A型・B型の「時間差流行」
インフルエンザは
- A型が先に流行
- その後B型が流行
というパターンがよくあります。
今年も同様に、
1回目の流行
↓
いったん落ち着く
↓
別タイプが再流行
という流れが起きています。
そのため
「もう流行は終わったと思ったのにまた増えた」
という状況が起きているのです。
⑤ 再感染が起こる理由
最近よく聞くのが
「一度インフルになったのにまた感染」
というケースです。
これは珍しいことではありません。
理由はシンプルで、
インフルエンザは
- A型
- B型
- さらに細かい型
と種類が複数あるからです。
例えば
- 年末にA型
- 1〜2か月後にB型
という
別タイプへの再感染
は普通に起こります。
さらに免疫が落ちている時期は、
同じシーズン内での感染も起こりやすくなります。
第2章:今後の展望 〜例年の流行パターンから考える〜
では、インフルエンザの流行は
この先どうなっていくのでしょうか。
例年の流行パターンを参考にすると、
ある程度の見通しは立てることができます。
例年のインフルエンザの流行時期
一般的にインフルエンザは
- 12月頃から増え始め
- 1〜2月にピーク
- 3月頃に減少
という流れをたどります。
そして多くの年では
3月中旬〜下旬には落ち着いてくる
ことが多いです。
ただし、これはあくまで
「通常の年」のパターンです。
今年は“少し長引く可能性”
今年の特徴は、
- すでに一度大きく流行している
- しかし再び警報レベル
- 型の入れ替わりがある
- 再感染が増えている
という点です。
つまり
1回のピークで終わらない年
と言えます。
そのため、
- 流行がだらだら続く
- 地域によって差が出る
- 学校・職場単位で流行
こうした状況が
しばらく続く可能性があります。
3月〜4月までは注意
例年を考えると、
大きな流行は春には落ち着く
ことがほとんどです。
しかし今年のように
流行が長引く場合、
- 3月いっぱい
- 場合によっては4月上旬
まで感染が続くこともあります。
特に注意したいのは
- 卒業式
- 送別会
- 引っ越し
- 新生活
- 花見
人が動くイベントが多い時期です。
ここで再び感染が広がると、
流行がもう一段続く
ということもあり得ます。
医療現場の感覚として
現場の印象としては、
「ピークは越えた」
ではなく
「まだ流行中」
という感覚です。
むしろ
- 小さな波が続く
- 地域差がある
- 家庭内感染が多い
という
じわじわ型の流行
に入っています。
今後のポイント
今後の流行の鍵は
- 気温上昇
- 新生活による人の移動
- 学校・職場の集団感染
このあたりになります。
気温が上がれば
徐々にウイルスは減っていきますが、
油断すると
もう一度小さな波
が来る可能性もあります。
まとめ
大阪では現在、インフルエンザが再び警報レベルを超え、今シーズン2度目の大きな流行となっています。
このような動きは平成11年以降で初めてとも言われており、今年は例年とは少し違う流行の仕方をしているといえるでしょう。
人の移動の増加や免疫の低下、型の入れ替わりなどが重なり、
「一度流行して終わり」ではなく、長く続く流行
になっているのが今年の特徴です。
さらに、A型とB型の違いによって
同じシーズン中の再感染
が起こることも珍しくありません。
今後は春に向かって徐々に落ち着いていくと考えられますが、
卒業・引っ越し・新生活など人の動きが多い時期は、
もうしばらく注意が必要です。
大切なのは、
過度に怖がらず、しかし油断もしないこと。
- 手洗い
- マスク
- しっかり休養
- 体調が悪い時は無理をしない
こうした基本的な対策が、
自分と周囲を守ることにつながります。
今年のインフルエンザはまだ終わっていません。
もう少しだけ意識して、
この流行を乗り切っていきましょう。
KOY
KOYblog:タミフルって安全?、インフルエンザとインフルエンサーって違う??、インフルエンザで手術は中止?、インフルエンザ2025