
「今年はインフルエンザ、もう落ち着いたのかな?」
そう思っている方も多いかもしれません。
しかし実際のクリニックの現場では、ここ最近
インフルエンザB型の陽性者が明らかに増えています。
発熱やだるさ、のどの痛みなど、いわゆる風邪のような症状で来院された方を検査すると、
「インフルエンザB型でした」
というケースが続いています。
高熱が出ないことも多く、
「ただの風邪だと思っていた」
「まさかインフルとは思わなかった」
という声も少なくありません。
流行のピークは過ぎたと思われがちなこの時期。
しかし、医療現場の肌感覚としては
いま静かにインフルエンザBが広がっている
そんな印象です。
今回は、クリニックの外来で実際に感じている
「インフルエンザB型の最近の傾向」
について、分かりやすくお伝えします。
第1章:実際にインフルエンザBばかりだった!

最近、ニュースでも
「インフルエンザが増えてきている」
という話題を耳にするようになっていました。
とはいえ、正直なところ
「そこまで多いのかな?」
という印象もありました。
しかし先日、クリニックの外来で発熱患者さんを診察した際、
その印象は一気に変わりました。
その日の発熱外来で診察した患者さんは
およそ10名ほど。
発熱や倦怠感、のどの痛みなど、
いわゆる風邪症状の方が中心でしたが、
インフルエンザの検査を行ったところ――
なんと6名がインフルエンザB型陽性。
しかもA型ではなく、
ほとんどがB型だったのです。
「今日はたまたま多いのかな?」
と思いましたが、
周囲の医療者の話を聞いても
- 最近B型が増えている
- A型よりB型が多い
- 大人の感染も多い
という声が多く、
どうやら一時的なものではなさそうです。
ニュースで聞いていた「流行」は、
すでに現場レベルでは
確実に始まっている
そう感じた出来事でした。
第2章:インフルエンザの対策

インフルエンザは、ちょっとした油断から一気に広がります。
ですが、基本的な対策をしっかり行えば、感染リスクはかなり下げることができます。
まず大切なのは、手洗い・うがいです。
インフルエンザウイルスは、手についたウイルスが口や鼻に入ることで感染することが多く、外出後や食事前の手洗いは非常に重要です。アルコール消毒も効果的なので、外出先でもこまめに行いましょう。
次に、マスクの着用です。
特に人混みや電車内、職場や学校などでは、マスクをすることで飛沫感染の予防になります。自分を守るだけでなく、周囲への感染拡大を防ぐ意味でも大切です。
さらに重要なのが、しっかり休養をとること。
睡眠不足や疲労がたまっていると、免疫力が下がり感染しやすくなります。忙しい時期ほど、意識的に睡眠を確保することが予防につながります。
そして、もし体調が少しでもおかしいと感じたら、
「無理して出勤・登校しない」
これも大切な対策です。
「自分くらい大丈夫」と思って動いてしまうと、
職場や家庭内で一気に広がることがあります。
基本的なことの積み重ねが、
一番のインフルエンザ対策になります。
第3章:インフルエンザの治療

もしインフルエンザにかかってしまった場合でも、過度に心配する必要はありません。
現在は治療薬も充実しており、多くの方がしっかり回復します。
インフルエンザの治療の中心は、
抗インフルエンザ薬です。
代表的なものには
- タミフル(飲み薬)
- ゾフルーザ(飲み薬)
- イナビル(吸入)
- ラピアクタ(点滴)
などがあります。
これらはウイルスの増殖を抑える薬で、
発症から48時間以内に使用すると効果が高い
とされています。
ただし、すべての人が必ず薬を使うわけではありません。
症状が軽く、基礎疾患がない場合は
「解熱剤などで様子を見る」
ということもあります。
治療で大切なのは、
薬だけではありません。
- しっかり休む
- 水分をとる
- 無理をしない
この3つが回復を早めます。
特に大人の場合、
「熱が下がったから仕事へ」
と無理をしがちですが、体力が落ちているため回復が遅れたり、周囲にうつす可能性もあります。
インフルエンザにかかったら、
まずはしっかり休む。
これが一番の治療とも言えるでしょう。
まとめ
最近のクリニックの現場では、インフルエンザB型の患者さんが確実に増えてきています。
高熱が出ないこともあり、「ただの風邪かな?」と思ってしまうケースも少なくありません。
しかし、気づかないうちに周囲へ広がってしまう可能性もあります。
手洗い・マスク・十分な休養といった基本的な対策を続け、体調に違和感があれば無理をしないことが大切です。
流行の波はまだ続く可能性があります。
自分自身と周囲を守るためにも、早めの対応としっかりした休養を心がけていきましょう。
KOYblog:インフルエンザの歴史(なぜ人間は敗れてきたのか)、都内でインフルエンザ警報レベル
他サイト:政府広報オンライン