
「乳がん」と聞くと、
多くの人が「中高年の病気」「まだ自分には関係ない」と感じるかもしれません。
特に20代・30代の方であれば、なおさらそう思うでしょう。
しかし実際には、乳がんは若い世代でも発症することがあります。
決して多いわけではありませんが、「若いから大丈夫」と言い切れない病気です。
たとえば、フリーアナウンサーとして活躍されていた 小林麻央 さんは、30代という若さで乳がんを発症したことを公表されました。
彼女の経験を通じて、「乳がんは年齢に関係なく起こりうる」という事実を知った方も多いのではないでしょうか。
この記事は、必要以上に不安をあおるためのものではありません。
ただ一つ、「若いから安心」ではなく、**「若くても知っておくことが大切」**という視点をお伝えしたいと思っています。
20~40歳台といえば、家庭を築いたり、子供を育てたり、仕事でキャリアを築いたり
色んなライフイベントがあります。
健康に暮らしていくために、是非記事を読んで検診へいくきっかけになれば嬉しいです。
第1章:乳がんは何歳から起こる?

乳がんは、40代後半から50代にかけて発症が増える病気です。
そのため「乳がん=中高年の病気」というイメージを持っている方が多いのは、ある意味自然なことかもしれません。
しかし、乳がんは20代・30代といった若い世代でも発症することがあります。
頻度としては多くはありませんが、「若いから起こらない病気」では決してありません。
一般的に40歳未満で発症する乳がんは「若年性乳がん」と呼ばれます。
若年性乳がんは、
- 自分でも想定していない
- 周囲も心配しにくい
- 忙しさや生活の変化で受診が後回しになりやすい
といった理由から、発見が遅れることがある点が問題になります。
実際に、メディアなどを通して若い世代で乳がんを経験した有名人の方々の存在を知り、
「年齢に関係なく起こりうる病気なのだ」と感じた方も多いのではないでしょうか。
若い世代で乳がんを経験した有名人の例
| 名前 | 職業・活動 | 発症年齢の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 小林麻央 | フリーアナウンサー | 30代 | 闘病を公表し、乳がんへの理解を広めた |
| 北斗晶 | タレント・元プロレスラー | 40代 | 両側乳がんを経験 |
| だいたひかる | お笑いタレント | 30代 | 仕事と治療を両立しながら発信 |
※年齢は公表情報をもとにした目安です。
第2章:若い人の乳がんの特徴

若い人に起こる乳がんには、いくつか知っておいてほしい特徴があります。
それは、「特別に珍しい症状が出る」というよりも、気づきにくい形で始まることが多いという点です。
① しこりがあっても「様子見」されやすい
若い世代では、
- 生理前後の乳房の張り
- ホルモンバランスの変化
- 授乳や体調の影響
などが原因で、乳房に違和感を覚えることが珍しくありません。
そのため、しこりや違和感があっても
「一時的なものかな」
「そのうち治るだろう」
と様子を見てしまい、受診が遅れることがあります。
しかし、乳がんのしこりは痛みがないことも多く、自然に消えることはほとんどありません。
「痛くないから大丈夫」とは限らないのです。
② 進行が比較的早いことがある
若年性乳がんでは、タイプによっては進行が比較的早い場合があります。
これは若い人ほど体の代謝や細胞の増殖が活発であることが関係していると考えられています。
もちろん、すべての若年性乳がんが進行が早いわけではありません。
ただ、「若いからゆっくり進むだろう」と思い込まないことが大切です。
③ 検診の機会が少ない
多くの自治体では、乳がん検診の対象は40歳以上となっています。
そのため若い世代では、
- 定期的な検診を受ける機会が少ない
- 医療機関にかかるきっかけがない
という状況になりがちです。
つまり、自分自身が気づかなければ発見されにくいという側面があります。
④ 「まさか自分が」と思いやすい
若い人の乳がんで最も大きな特徴は、実はここかもしれません。
- まだ若い
- 元気に生活できている
- 周囲にも同じ病気の人がいない
こうした理由から、乳がんを自分の選択肢として考えにくいのです。
しかし、乳がんは「年齢だけ」で起こる・起こらないが決まる病気ではありません。
第3章:こんな症状があったら注意

乳がんの症状は、人によってさまざまです。
はっきりした痛みが出るとは限らず、「何となくおかしい」という違和感から始まることも少なくありません。
以下は、若い世代の方にも知っておいてほしいサインです。


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チェックしてほしい主な症状
- 乳房にしこりがある
→ 痛みがなくても注意が必要です - 左右の乳房で形や大きさが違ってきた
- 乳房の皮膚が
- へこむ
- ひきつれる
- えくぼのようになる
- 乳頭から
- 血が混じった分泌物が出る
- 透明・黄色っぽい分泌物が続く
- 乳頭が
- へこんできた
- 向きが変わった
- 脇の下にしこりを感じる
これらはすべて、必ずしも乳がんとは限りません。
良性の病気や、一時的な変化であることも多くあります。
ただし大切なのは、
**「乳がんではないと決めつけないこと」**です。
第4章:若い人はどう備えればいい?
どんな病気でもそうですが、やはり早く見つかるほど治る可能性がぐっと高まります。
検診を中心に備えていきましょう!
「若い人でも乳がんになることがある」と聞くと、
不安に感じた方もいるかもしれません。
でも大切なのは、必要以上に心配することではなく、知ったうえで備えることです。
特別なことをする必要はありません。日常の中でできることがいくつかあります
① 月に1回、自分の乳房を知る
若い世代では定期検診の機会が少ないからこそ、
**セルフチェック(自己触診)**が大切になります。
- 入浴中や入浴後など、リラックスしたタイミングで
- 鏡で見て、触って
- 「いつもの自分」と比べる
ここで重要なのは、
**しこりを見つけることより、「普段の状態を知ること」**です。
「前と違う気がする」と感じられれば、それだけで十分な気づきです。
② 違和感があれば、早めに相談する
- しこりがある
- 形や皮膚の感じが変わった
- 何となく気になる状態が続く
こうした場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
「こんなことで受診していいのかな」と遠慮する必要はありません。
乳腺外科では、“何もなかった”を確認する受診もとても大切です。
③ 年齢に関係なく、正しい情報を知る
インターネットやSNSには、乳がんに関する情報がたくさんあります。
その中には、不安を強くあおるものや、根拠がはっきりしないものも少なくありません。
- 信頼できる医療機関の情報
- 医師や専門家が発信している内容
を参考にし、一人で抱え込まないことが大切です。
④ 「早く見つかれば大丈夫」という事実を知る
乳がんは、早期に見つかれば
- 体への負担が少ない治療が選べる
- 仕事や生活を続けながら治療できる可能性が高い
- 将来の選択肢を守りやすい
という特徴があります。
だからこそ、
「気づく → 相談する → 確認する」
この流れを大切にしてほしいのです。
まとめ
乳がんは、40代・50代に多い病気であることは確かです。
しかし一方で、20代・30代といった若い世代でも発症することがある病気でもあります。
「若いから大丈夫」
「自分には関係ない」
そう思っているうちは、体の小さな変化を見逃してしまうことがあります。
けれど、乳がんは
早く気づき、早く相談できれば、治療の選択肢が広がる病気です。
特別な検査や難しい知識がなくても、
- 自分の体に少し関心を持つこと
- 違和感を放置しないこと
それだけで、守れる未来があります。
この記事が、
「ちょっと気にしてみようかな」
「何かあったら相談してみよう」
そう思うきっかけになれば幸いです。
KOY
KOYblog:高難度手術に診療加算!、カフェイン/ニコチン依存どう違う?
他サイト:メディカルドック