
―現場の医師が感じた“今、気をつけるべきこと”―
本日2月14日の診療で、発熱外来の患者数は少し減ってきました。
ピーク時の慌ただしさに比べると、外来の空気も少し落ち着いてきています。
しかし――
完全に終わったわけではありません。
本日だけでも、インフルエンザB型の陽性患者さんが3名いました。
数としては多くありません。
けれど、ここが一番“油断しやすい時期”でもあります。
今日は、現場から感じた「今こそ注意してほしいこと」をお伝えします。
ニュース:福岡県内インフルエンザ感染者 12週連続「警報レベル」 1医療機関あたり46.83人 前週比1.53倍でB型が増加

福岡県は2月2日から8日までの1週間のインフルエンザの感染状況について、12週連続の「警報レベル」となったと発表しました。
福岡県によりますと、2月2日から8日までの1週間のインフルエンザの感染者は1医療機関あたり46.83人と、前の週と比べて1.53倍に増加しました。
年明けからインフルエンザの感染者は増加傾向にあり、福岡県は12週連続で「警報レベル」となっています。
インフルエンザB型が増えているということで、県内の小中学校などでは学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
このうち福岡市では今シーズンの学級閉鎖などの累計が12日までに690件と、前の年の約3.5倍になっています。
県は手洗いやマスクの着用、こまめな換気などの感染対策を呼びかけています。
第1章:実際にインフルエンザは減ってきた?

本日の診療では、発熱外来の患者さんは以前より少なく、
「ようやく落ち着いてきたかな?」
という印象を受けました。
ピーク時のように待合室がいっぱいになることもなく、
現場の体感としては、確かに患者数は減ってきています。
しかし――
ここで安心するのは少し早いかもしれません。
厚生労働省が発表している最新の感染状況を見ると、
全国的にはまだインフルエンザ患者数は増加傾向にあります。

つまり、
- 現場では少し落ち着いてきた
- しかし全国統計ではまだ増えている
という、少し不思議な状況なのです。
これは地域差やタイムラグによるものと考えられます。
一部地域ではピークアウトしつつある一方で、
別の地域では今まさに流行している可能性があります。
また、インフルエンザは
「急に増えて急にゼロになる」病気ではなく、
波を描くように増減します。
そのため、
いったん減ったように見えても再び増える
ということは珍しくありません。
実際、私の本日の診療でも患者数は少なめでしたが、
インフルエンザB型の陽性者は複数名確認されました。
つまり、
確実に減ってきているわけではなく、
まだ流行の途中という印象です。
来週発表される厚生労働省の最新データにも、
引き続き注目が必要です。
本当に流行が落ち着くのか、
それとももう一度波が来るのか。
第2章: 今年はなぜB型が多いのか?
一般的な流行パターンは
- 冬前半:A型
- 冬後半〜春:B型
という流れです。
しかし今シーズンは
B型主体の流行が長引いているのが特徴です。
理由として考えられているのは:
- A型流行が一巡した
- コロナ禍による免疫バランス変化
- 人の移動増加
- マスク着用率の低下
など複数の要因です。
感染症は「毎年同じ」ではありません。
その年ごとに微妙に顔つきが変わるのが厄介なところです。
第3章: B型インフルは軽い?実際はそんなことない

「B型はA型より軽い」
こう思っている方は多いですが、
臨床的には決して軽くありません。
B型でも
- 38〜40℃の高熱
- 強い倦怠感
- 関節痛・筋肉痛
- 咳・咽頭痛
- 食欲低下
といった典型的な症状が出ます。
特に注意したいのは
- 小児
- 高齢者
- 基礎疾患がある人
では、肺炎や脱水で入院になるケースもあることです。
さらにB型はA型より
ダラダラ長引く印象があります。
解熱しても
- 体力が戻らない
- 咳が続く
- だるさが取れない
という相談が非常に多いです。
まとめ
発熱外来の患者数は、現場の感覚としては少しずつ落ち着いてきました。
しかし、厚生労働省の発表では全国的にはまだ増加傾向が続いています。
「もう終わったかな」と油断しやすい時期ですが、
実際にはまだインフルエンザは身近に存在しています。
来週の発表にも注目しつつ、
手洗い・体調管理など基本的な感染対策はもうしばらく継続していきましょう。
流行の“終わりかけ”こそ、
最後まで気を抜かないことが大切です。
KOY
KOYblog:永久脱毛のメカニズム!!、長生きする人ほどしていること、タミフルって安全?、インフルエンザとインフルエンサーって違う??、インフルエンザで手術は中止?、インフルエンザ2025