
東京都内でインフルエンザ患者数が再び増加し、流行が「警報レベル」に達したというニュースが報じられました。
さらに今年の特徴は、感染者の約9割がB型インフルエンザという点です。
「インフルはもうピーク過ぎたでしょ?」
そう思っている方も多いかもしれません。
しかし医療現場の感覚としては、
いまがむしろ“第2波”のような状況です。
今回は最新の流行状況と、今本当に気をつけたいポイントを医療者視点で解説します。
ニュース:都内のインフル感染者数、再び警報レベルに B型が9割

東京都は5日、都内のインフルエンザ感染者数が1月26日~2月1日の集計で警報基準を超えたと発表した。昨年11月に警報レベルとなり、1月に解除したばかりだった。同じシーズンで警報基準を2度超えるのは、1999年の統計開始以来、初めて。
定点医療機関1カ所あたりの報告数が30人を超える保健所の管内人口の合計が、都内人口の30%を上回った場合、都全体で警報が開始される。都保健医療局によると、今回は都内の保健所31カ所中、9カ所で定点あたりの報告者数が30人を超え、該当する保健所管内の人口割合は都全体の37・16%に達した。
1度目は「A型」が多かったが、今回は感染者の約90%が「B型」という。例年よりも寒さが長引く中、室内の換気不足や体調不良が感染につながっているとみられる。
昨年9月1日~2月1日の、都内の学校や社会福祉法人などで発生した集団感染の事例は6522件。幼稚園や小中高校などの臨時休業は4224カ所に上り、前年同期比で2883カ所上回った。
保健所別で見ると、定点医療機関1カ所あたりの報告数が最も多いのは町田市51・31人で、八王子市48・78人、中野区43・60人、江戸川33・58人、池袋33・25人、江東区33人、多摩府中32・36人――と続いた。
■ インフルエンザ「警報レベル」とは何か?

インフルエンザの流行状況は、全国の定点医療機関からの報告で把握されています。
一定数を超えると「注意報」、さらに増えると「警報」に引き上げられます。
警報レベルとはつまり、
地域全体で大きな流行が起きている状態。
学校閉鎖や職場での集団感染が起きやすく、
医療機関の外来も一気に混雑するタイミングです。
そして今回の流行の主役はA型ではなく、
B型インフルエンザです。
■ 今年はなぜB型が多いのか?
一般的な流行パターンは
- 冬前半:A型
- 冬後半〜春:B型
という流れです。
しかし今シーズンは
B型主体の流行が長引いているのが特徴です。
理由として考えられているのは:
- A型流行が一巡した
- コロナ禍による免疫バランス変化
- 人の移動増加
- マスク着用率の低下
など複数の要因です。
感染症は「毎年同じ」ではありません。
その年ごとに微妙に顔つきが変わるのが厄介なところです。
■ B型インフルは軽い?実際はそんなことない

「B型はA型より軽い」
こう思っている方は多いですが、
臨床的には決して軽くありません。
B型でも
- 38〜40℃の高熱
- 強い倦怠感
- 関節痛・筋肉痛
- 咳・咽頭痛
- 食欲低下
といった典型的な症状が出ます。
特に注意したいのは
- 小児
- 高齢者
- 基礎疾患がある人
では、肺炎や脱水で入院になるケースもあることです。
さらにB型はA型より
ダラダラ長引く印象があります。
解熱しても
- 体力が戻らない
- 咳が続く
- だるさが取れない
という相談が非常に多いです。
■ 医療現場で感じる今回の流行の特徴

最近の外来で強く感じるのは、
「家族内感染の多さ」です。
1人が感染すると:
- 数日後に配偶者
- さらに子ども
- 最後に祖父母
という流れで広がるケースが目立ちます。
また最近は
回復後の体調不良が長い
という特徴もあります。
インフル後は一時的に免疫が落ち、
別の風邪や胃腸炎を併発することも少なくありません。
「治ったと思ったらまた発熱」
「ずっと体が重い」
こうした声は珍しくありません。
■ いま取るべき現実的な対策
今からでも遅くありません。
基本対策を徹底するだけで感染リスクは大きく下がります。
① 人混みではマスクを活用
電車・職場・医療機関では
まだまだ有効です。
特に混雑した車内では
感染リスクは想像以上に高いです。
② 手洗いは最強の予防策
アルコール消毒も有効ですが、
石けん手洗いはそれ以上に重要です。
帰宅後・食事前の手洗いは
シンプルながら非常に効果があります。
③ 体調が怪しいときは無理しない
最も大切なのはこれです。
- 微熱
- 倦怠感
- のどの違和感
この段階で無理して出勤すると、
職場全体に広がる可能性があります。
④ 高熱+強い倦怠感は早めに受診
インフル治療薬は
発症48時間以内の投与が効果的です。
早めの受診で
- 症状軽減
- 回復短縮
- 周囲への感染防止
につながります。
■ まとめ:流行はまだ「終わっていない」
今回のニュースが示すのは、
インフルエンザ流行はまだ継続中という事実です。
しかも今年は
B型中心の後半戦。
「もう冬終わりだから大丈夫」
と思った頃が一番危ないタイミングです。
忙しい日々の中でも
- しっかり休む
- 無理をしない
- 早めに対処する
それだけで重症化も感染拡大も防げます。
自分のためにも、
家族や職場のためにも。
この冬のラストスパート、
もう少しだけ警戒して過ごしていきましょう。
KOY
KOYblog:永久脱毛のメカニズム!!、長生きする人ほどしていること