【2026年4月最新】インフルエンザほぼ沈静化へ|今シーズンの流行を振り返り

2025-2026シーズン、ようやく終息の兆し

2025年秋から猛威を振るってきたインフルエンザが、2026年4月に入り、ようやく沈静化の局面を迎えています。厚生労働省が2026年4月10日に公表したインフルエンザの発生状況によると、全国の定点あたり報告数は第14週(3月30日〜4月5日)で3.21人にまで減少しました。

これは、流行の目安とされる「定点あたり1.00人」にはまだ達していないものの、ピーク時と比べれば劇的な減少です。

この記事では、今シーズンのインフルエンザの流行を振り返りながら、「本当にもう安心していいのか?」「まだ気をつけるべきことは何か?」を詳しく解説します。

今シーズンの流行はどれほど深刻だったのか?

■ 観測史上最速レベルの流行入り

2025-2026シーズンのインフルエンザは、2025年10月2日に東京都が「流行シーズンに入った」と発表するなど、観測史上でも極めて早い段階から流行が始まりました。これは2003/2004シーズン以来、約22年ぶりの早さです。例年であれば12月頃から患者数が増え始め、1月下旬〜2月上旬にピークを迎えるのが一般的なパターンですが、今シーズンはそのスケジュールが大幅に前倒しされた形となりました。

■ 39都道府県が「警報レベル」を超える異例の事態

2025年12月には、全国の定点あたり報告数が44.99人に達し、警報基準の「30.00人」を大きく超過。39都道府県が警報レベルを超えるという異例の大流行となりました。これは昨年同時期の約22倍という驚異的な数字であり、医療現場に大きな負担がかかりました。

■ 二つの波を記録した特殊なシーズン

今シーズンのもう一つの特徴は、流行の波が二度来たことです。

時期流行の中心特徴
第1波(2025年10月〜12月)A型(AH3亜型=A香港型)例年より大幅に早い立ち上がり。第47週〜50週(11月下旬〜12月中旬)にピーク
第2波(2026年1月〜3月)B型(Victoria系統)年明け以降B型が急増。第5〜6週(1月下旬〜2月上旬)に第二のピーク

東京都感染症情報センターの報告でも、累計680件のウイルス検出のうち、AH3亜型が437件(64.3%)B型Victoria系統が230件(33.8%)、AH1pdm09が13件(1.9%)と報告されており、A型が主流ながらもB型が一定の割合を占めた「混合流行」であったことがわかります。

4月に入り、急速に沈静化

■ 全国の定点あたり報告数の推移(2026年)

ここ数週間の全国データを見ると、減少の勢いは明らかです。

期間全国・定点あたり報告数
第9週2月23日〜3月1日22.66人
第10週3月2日〜3月8日14.33人
第11週3月9日〜3月15日11.66人
第12週3月16日〜3月22日9.75人
第13週3月23日〜3月29日6.46人
第14週3月30日〜4月5日3.21人

(出典:厚生労働省 インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移札幌市感染症情報

わずか6週間で22.66人 → 3.21人と、約7分の1にまで減少しています。注意報の基準である「定点あたり10.00人」も第12週で下回り、多くの自治体で警報・注意報が解除される状況となりました。

■ 各地域の状況

地域別に見ても、沈静化の傾向は全国的に共通しています。

【千葉県】 第14週の定点あたり報告数は3.45人(前週4.16人から減少)。

【名古屋市】 第14週の報告数は定点あたり2.16人。市内50定点からの患者報告数は108人にとどまりました。愛知県は2026年4月2日にインフルエンザ警報を解除しています。

【兵庫県】 定点あたり2.51人(前週5.93人から大幅減少)。

【愛媛県】 第14週の定点あたり報告数は5.00人(前週9.76人から減少)。すべての保健所で警報レベルを下回りました。検出されるウイルスの95.7%がB型と、B型中心の残存流行が見られますが、こちらも収束に向かっています。

【札幌市】 北海道はやや報告数が高めですが、第14週で9.60人と、第10週のピーク(27.14人)から着実に減少しています。

学校現場への影響――学級閉鎖の状況

今シーズンは学校現場にも大きな影響がありました。東京都感染症情報センターのデータによると、2025-2026シーズンの集団事例は累計で9,425件にのぼりました。

施設区分報告件数
小学校4,244件
保育所2,796件
中学校1,474件
その他(高校、幼稚園等)911件

特に小学校での学級閉鎖が目立ちましたが、4月以降は新たな報告はほぼなくなってきており、新学期を迎えた学校現場も落ち着きを取り戻しつつあります。

「ほぼ沈静化」でも油断は禁物――まだ注意すべき3つのポイント

① B型インフルエンザの残存流行

前述のとおり、愛媛県では第14週に検出されたウイルスの95.7%がB型でした。A型は減少しても、B型が「最後の波」として残っているケースが各地で見られます。B型はA型に比べて高熱が出にくいことがある一方で、消化器症状(腹痛・下痢)が強く出やすい特徴があります。「もうインフルエンザの時期は終わった」と思い込まず、体調不良時にはインフルエンザの可能性も念頭に置いてください。

② 定点あたり1.00人を下回るまでは「流行期」

現在の全国値3.21人は、流行の目安である「1.00人」をまだ上回っています。つまり、統計上はまだ「流行期」の中にいるのです。特に北海道など一部地域では10.00人前後の報告数が続いており、注意報レベルが維持されているところもあります。

③ サーベイランス体制の変更に注意

2025年第15週(4月7日〜13日)以降、急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスの開始に伴い、定点医療機関の設置基準が変更されました。これにより定点数が変動するため、過去のデータとの単純比較が難しくなっている点にはご注意ください。今後のデータ解釈には、この制度変更を踏まえた慎重な読み取りが必要です。

来シーズンに向けて、今からできること

■ ワクチン接種のタイミングを意識する

今シーズンの「早期流行」を踏まえると、来シーズンも10月には流行が始まる可能性があります。ワクチンの効果が出るまでには接種後約2週間かかるため、9月下旬〜10月上旬の早期接種を検討しましょう。

■ 基本的な感染対策の継続

インフルエンザに限らず、手洗い・うがい・適度な湿度管理・バランスの良い食事・十分な睡眠といった基本的な感染対策は、年間を通じて重要です。特に以下の場面では意識を高く持ちましょう。

  • 人混みや満員電車:マスクの着用を検討
  • 帰宅時:手洗い・うがいの徹底
  • 乾燥する室内:加湿器の使用(湿度50〜60%が目安)

■ かかりつけ医を確保しておく

今シーズンのような急激な流行時には、医療機関が混雑し、受診までに長時間待たなければならないケースが続出しました。普段から信頼できるかかりつけ医を持っておくことで、いざというときにスムーズに相談・受診ができます。

まとめ

2025-2026シーズンのインフルエンザは、観測史上最速レベルの流行入り39都道府県が警報レベルを超える大流行A型とB型の二つの波という、近年まれに見る深刻なシーズンとなりました。

しかし、2026年4月に入り、全国の定点あたり報告数は3.21人にまで減少。各地で警報・注意報が解除され、ほぼ沈静化したと言える段階に来ています。

とはいえ、B型の残存流行や一部地域での高い報告数を考えると、完全な終息宣言にはまだ時間がかかりそうです。引き続き基本的な感染対策を心がけながら、春の訪れとともにインフルエンザシーズンの終わりを迎えましょう。

参考資料:


※本記事の数値データは2026年4月10日時点の公表情報に基づいています。最新の状況は厚生労働省および各自治体の公式発表をご確認ください。

(内部リンク)

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