笑い話では済まない。みな最初は嘘をつく~おしりから異物で救急搬送された実例~
「まさか自分が、こんなことで病院に来るなんて思わなかった」 救急外来で、こうつぶやく患者さんは少なくありません。その理由が「おしりに異物が入ってしまったから」だと聞くと、驚く方も多いでしょう。 ですが実は、直腸への異物挿入は決して珍しい出来事ではありません。年齢や性別を問わず、思いがけない事故や好奇心、あるいは「ちょっとした出来心」で起こります。 一方でこのトラブルは、笑い話では済まされないことも […]
「まさか自分が、こんなことで病院に来るなんて思わなかった」 救急外来で、こうつぶやく患者さんは少なくありません。その理由が「おしりに異物が入ってしまったから」だと聞くと、驚く方も多いでしょう。 ですが実は、直腸への異物挿入は決して珍しい出来事ではありません。年齢や性別を問わず、思いがけない事故や好奇心、あるいは「ちょっとした出来心」で起こります。 一方でこのトラブルは、笑い話では済まされないことも […]
「肛門からアルコールを摂取する」 そう聞いて、多くの人は冗談や都市伝説のように感じるかもしれません。しかしこれは、医学的にも極めて危険で、実際に人の命を奪ったことがある行為です。 アルコールは本来、口から摂取され、胃や肝臓である程度処理されながら体内に吸収されます。ところが、肛門や直腸から体内に入ったアルコールは、その安全装置をすり抜け、短時間で致死的な状態を引き起こすことがあります。 しかもこの […]
「人はおしりで呼吸できるのか?」 そんな問いを聞いたら、多くの人は思わず笑ってしまうかもしれません。ところがこの一見ふざけたテーマが、2024年のイグノーベル賞を受賞し、世界中で真剣に議論されています。 実は私たちの体は、肺だけでなく“おしり”からもさまざまな物質を吸収する能力を持っています。座薬が効くのもそのためですし、昔から「おしりからアルコールを入れると酔う」という危険な話があるのも、医学的 […]
「お尻で呼吸する」 ——そう聞いて、思わず笑ってしまった方も多いのではないでしょうか。 実はこの一見ふざけたような研究が、世界的に注目される イグノーベル賞 を受賞しました。イグノーベル賞は、「人を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られるユニークな賞として知られています。 今回話題になった研究も、タイトルだけ見れば冗談のよう。しかし中身を知ると、「なるほど、確かに面白い」「発想としては真剣だ」と感 […]
がんの「5年生存率」が上昇しているというニュースが、最近相次いで報じられています。「がんでも5年生きられる人が増えている」「治療はここまで進歩した」——そんな前向きな見出しを目にして、希望を感じた方も多いのではないでしょうか。 一方で、医療の現場に立っていると、生存率という数字だけでは語りきれない現実も強く感じます。がんの種類によって生存率には大きな差があり、同じ「がん」という言葉でも、見えている […]
春が近づくと、毎年のように話題になる「花粉症」。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……分かってはいても、やっぱりつらい季節ですよね。 私も中学生以来ずっと苦しい思いをしてきました。 そんな中、**今年の花粉症は「例年より注意が必要」**というニュースが続々と出ています。地域によっては飛散量が多くなる予想もあり、「もう症状が出始めている」という声も聞かれるようになってきました。 実は花粉症は、症状が出てから […]
医師という職業は、患者の命と尊厳を守る存在として、社会から強い信頼を寄せられている。 体に直接触れる診療や処置が日常的に行われる医療現場では、その信頼があるからこそ成り立っている関係性があると言っても過言ではない。 しかし近年、その信頼を根底から揺るがすような事件が繰り返し報じられている。 医療行為を行う立場にある医師が、患者に対してわいせつ行為を行ったとして処分や逮捕に至るケースだ。 「なぜ医療 […]
首都高速を運転していると、なぜかやたらと目に入ってくる言葉があります。 「インプラント〇〇万円」「即日インプラント」「安心・安全」 最初は気のせいかと思っていましたが、一度意識すると、次から次へと看板が目に入ってきます。 私は消化器外科医として、日々手術に携わっています。ただ、正直に言えば歯科は専門外です。それでも「骨に人工物を埋め込む」「手術である以上リスクがある」という点では、インプラント治療 […]
病院経営は、どうすれば立て直せるのか ― 医療を守り続けるために、いま本当に考えるべきこと ― 国の政策から見る、病院経営が苦しくなる本当の理由 病院経営を語るとき、「現場の努力が足りない」「経営が下手なのではないか」と言われることがあります。 しかし実際には、多くの病院が赤字になりやすい“国の仕組み”の中で運営されているという事実があります。 まずは、その前提から整理します。 国は「医療費を増や […]
「病院は安定している」「医療は国に守られている」そんなイメージを持っている方は多いかもしれません。 しかし実は今、日本中の病院が、静かに、しかし確実に苦しくなっています。救急医療を担う総合病院も、身近な地域の中小病院も例外ではありません。 ニュースではあまり大きく取り上げられませんが、「赤字で運営が立ち行かない」「人件費や光熱費が払えない」そんな声が、医療現場から次々に聞こえてきています。 なぜ、 […]